敷地段差

 今回の敷地はお隣との土地から約1.3m程度高く、間知石ブロックが積まれ、その上が斜面になっていました。このままにする場合の課題は、斜面かから離して建物を作る必要がある事、斜面部分が活用しにくい事です。

 施主様との話し合いの結果、数百万円単位で予算が必要になってしまいますが、土地を有効に活用するため、土留め擁壁を新たに設ける事にしました。構造設計の方に計算してもらい、安全な土留め擁壁を新たに設けました。

 擁壁の建築に際いして、ほぼ同時期に下の土地に住宅を建築される工務店の営業さんから、水抜き穴を擁壁に設けないで欲しいというご意見が出ました。少しヒートアップしてしまいましが、擁壁の安全性を保つためには絶対に必要なものなので、下の土地の建主さんへご了解を取り、水抜き穴を設けました。水が垂れてくる見た目を気にしてのご意見でしょうが、意外と基本的なことを知らずに現場に携わる人達がいるようです。建築に必要になる知識は膨大なので自分自身も日々勉強が必要と感じました。